三大成人病 悪性腫瘍
悪性腫瘍のメカニズム、良性腫瘍との違い
良性腫瘍、悪性腫瘍といいますが、良性腫瘍と悪性腫瘍には大きな違いがいくつかあります。まず、良性腫瘍と呼ばれる腫瘍は、増殖する速度が遅いという事です。中には殆ど増殖していない様に見えるものもあります。
そして、良性腫瘍は悪性腫瘍と違い、湿潤が見られない(周囲に浸み出すように広がる)状態にあるので、外科手術で切除、摘出すれば、周囲には何も影響(広がり)などがないという事です。悪性腫瘍は異常な早さで増殖を繰り返し、とどまる気配が見られません。そして、湿潤状態にあるため、周囲の組織と明確な隔離が難しいのです。転移により、思いがけない場所にがんが移る事もあります。
もう一つは、がん細胞が周囲の正常組織から栄養を奪い、細胞ひいては体全体が衰弱してしまいます。
基本的にがんは、体の細胞内のどこにでも起こる可能性があります。がんのメカニズムとしては正常な細胞に傷がつくことから始まります。細胞が傷つきDNAの暗号に異常が起こる突然変異や暗号自体は変わらず、その作用が変わってしまう状態が知られています。傷ついた正常な細胞は増殖を繰り返し、更に周りの細胞を巻き込んで異常な増殖を繰り返していきます。良性腫瘍は外科的に切除が比較的簡単にできますが、悪性腫瘍はこのような状態なので切除が難しいのです。
悪性腫瘍は細胞内の遺伝子の異常によっておこります。ただ、言い方を変えれば正常細胞と異常細胞とは見分けられるという事で、最近ではこの遺伝子の異常という状態を用い、がんの診断や治療を行う研究が行われています。