三大成人病 悪性腫瘍
飲酒によりかかりやすいがん
飲酒によりかかりやすいがんは一般的に、肝臓がんだといわれていますが、そのほかにも、口腔、咽頭、食道、結腸直腸、乳房(乳がん)などが関連があるとわかってきました。ただ、直接の因果関係を特定できない場合も多く、リスクがあるとだけわかる場合も多いです。
飲酒が肝臓に負担をかける事はよく知られています。お酒をよく飲む方が肝硬変になりやすく、その状態から、肝がんになる事もあるため、飲酒が肝がんの直接の原因と思われていた事もありました。
実際、日本人は欧米人に比べ、アルコールを分解する酵素の働きが弱い体質である為、飲酒により肝臓に負担をかけていて、それで肝がんが多いのだと思われてきました。しかし、日本人の肝がんの主な原因は、C型やB型肝炎ウイルスへの感染によるものが多いのです。直接の原因はウイルスであれ、そこへ飲酒に対するリスクが体質的に高いという事でさらにリスクは高まります。
また世界的にみると飲酒は大腸がんに対するほぼ確実なリスクとして報告されていますが、発がんと飲酒の因果関係ははっきりしていません。男性では、飲酒の量が増えると大腸がんや結腸がん、直腸がんでのリスクが高まるという統計が出ています。一日のアルコール摂取量が15g増える毎にリスクは10%増加すると言われています。
喫煙と飲酒とが重なると更にがんに対するリスクが高まるともいわれています。ある一定量以上の飲酒がリスクを高めるという結果も出ていますが、現在は、日本人はどのくらいの飲酒量でがんリスクが高まるのか、どの程度に抑えると予防効果があるのかを調査、研究しているところです。