三大成人病 脳血管疾患

脳出血の治療

まず、脳出血を起こして数日間は安静で出血を止める作業を行います。具体的には、止血剤の注射や再出血を避ける為の降圧剤ですが、脳浮腫がある場合は、浮腫が落ち着くのを待ち、急激な圧力降下をしません。

基本的には、血腫(血の塊)は自然に細胞に吸収されていくのを待ちますが、血腫が大きく脳ヘルニアの状態になっていれば、緊急に外科的処置をします。しかし、緊急で脳内の手術を行う場合は大変危険を伴います。部分的に出血した血液だけを吸い取る定位置血腫除去手術もありますし、積極的に血腫がなくなるので効果がある半面、再出血を起こしてしまう危険もあります。

くも膜下出血の場合には、降圧剤はあまり使いません。くも膜下出血は症状が起きた場合、急死してしまう事も多く、また、出血が多い為、重症化する事も多いです。出血が多く脳へのダメージが大変大きい場合はそれを回復させる手段はあまりありません。

基本的には再出血を最大限防ぐ努力をし、それ以上の脳へのダメージを与えない治療を続けます。一般的に脳内の動脈瘤の破裂で起こるので、この破裂を防ぐ治療を行います。外科的には、クリップで動脈瘤を止めるクリップ手術や動脈瘤をコイルで埋めて動脈瘤を塞ぐ手術があります。

くも膜下出血が起こってから、脳血管攣縮という症状が起こり、血管が細くなり脳梗塞の状態に陥る事があります。この症状になったら、逆に血圧をあげたり、血管を拡張させたりしないといけません。それ以前の治療と異なる治療が必要になります。また、くも膜下出血の影響で脊髄液の液量が多くなり、水頭症になる事があります。これらもその都度、状況に合わせた治療となります。